なぜ私は紙に書くことを勧めるのか|#日記界隈から考える心の整理
最近、「#日記界隈」という言葉を見かけました。
若い世代を中心に、手書きの日記を書いたり、
その一部をSNSで共有したりする文化が広がっているそうです。
スマホやAIが当たり前になった時代に、
あえて紙とペンを使う。
少し意外にも感じましたが、考えてみると、
そこには今の時代だからこその意味があるように思います。
#日記界隈とは何か
もともと日記は、人に見せるものではなく、自分だけが読むものという印象がありました。
ところが最近では、手書きの日記やノートを写真に撮り、SNSで共有する人も増えているそうです。
お気に入りのノートやペンを使い、その日の出来事や感じたことを書き残す。
そうした文化が「#日記界隈」と呼ばれているようです。
ただ、私が興味を持ったのは、流行そのものではありません。
「書く」という行為そのものです。
頭の中だけでは整理できないことがある
人は毎日、いろいろなことを考えています。
仕事のこと。
お金のこと。
家族のこと。
将来のこと。
しかし、頭の中だけで考えていると、同じことを何度もぐるぐる考えてしまうことがあります。
不安や悩みも、頭の中にあるだけだと、かえって大きく感じてしまうことがあります。
そんなとき、紙に書き出してみる。
自分の気持ちをいったん外に出して、アウトプットしてみる。
そして、書いたものをあらためて見る。
そのことで、自分の考えや気持ちを、もう一度インプットし直すことができます。
書くことは、自分自身で「気づきの時間」を設けることでもあるのだと思います。
AI時代だからこそ、自分と向き合う時間が必要になる
今はとても便利な時代です。
分からないことは検索すれば調べられます。
AIに相談することもできます。
情報も、答えのようなものも、以前より簡単に手に入るようになりました。
しかし、情報を集めることと、自分の気持ちを整理することは、少し違うように思います。
どれだけ便利な道具があっても、
「自分は何に悩んでいるのか」
「本当はどう感じているのか」
「これからどうしたいのか」
そこに気づくためには、自分自身と向き合う時間が必要です。
しかし現代は、スマホやSNS、ニュース、動画など、次から次へと情報が入ってくる時代です。
気づかないうちに頭の中がたくさんの情報でいっぱいになり、疲れてしまっている人も少なくありません。
情報を集めることも大切ですが、それと同じくらい、情報を整理し、自分の中で消化する時間も必要なのだと思います。
頭の中に少し余白をつくる。
そのための方法の一つが、紙に書くことなのだと思います。
チェックシートや整理ワークシートも同じ考え方です
このサイトでは、無料チェックシートや整理ワークシートを公開しています。
これらも、基本的には同じ考え方です。
単に質問に答えることが目的ではありません。
すぐに正解を出すことが目的でもありません。
紙に書きながら、自分の気持ちや考えに気づくこと。
頭の中だけでは整理できなかったことを、少しずつ見える形にしていくこと。
そこに意味があると思っています。
だから私は、できれば紙に印刷して、ペンで書き込む形をおすすめしています。
私自身も、頭の中だけで考えていると整理できないタイプです。
だから何か気づいたときにはメモを書いたり、チェックシートを作ったり、このコラムを書いたりしています。
書くことで初めて、自分が何を考えていたのか気づくことも少なくありません。
単にキーワードを思いつくまま書き出すだけでも、
不思議なことに頭の中が整理され、気持ちがスッキリすることがあります。
また、それまで見えていなかった新しいアイデアや考え方が、ふと浮かんでくることもあります。
書くことは、自分との対話なのかもしれない
若い世代では「#日記界隈」。
私たち世代であれば、日記でも、メモでも、チェックシートでも構わないと思います。
大切なのは、上手に書くことではありません。
誰かに見せるために整えることでもありません。
自分の気持ちを書き出し、それを見つめ直す時間を持つことです。
私自身、このコラムを書くことも、ある意味では自分にとっての日記のようなものかもしれません。
思ったことや感じたことを書き出しながら、自分の考えを整理している部分があります。
もし最近、頭の中が少し散らかっていると感じるなら、まずは紙とペンを用意してみる。
そして、「今日、今、頭に浮かんでいること」を箇条書きで書き出してみる。
上手にまとめる必要もありません。
思いつくままに書いてみるだけで十分です。
不安や悩みをすぐに解決することはできなくても、書き出すことで、
自分が本当に悩んでいることが見えてくることがあります。
そして問題が見えれば、次の一歩も少し見えやすくなります。
それだけでも、自分の本音に気づく大切なきっかけになるかもしれません。
不安が大きくなりすぎると、人は何も手につかなくなることがあります。
そんな時は、まず小さく心を整えることが大切です。

