頭の中が整理できない時ほど、紙に書いてみる|AI時代でも「書くこと」を大切にしたい理由
最近は、教科書のデジタル化も進み、学校から黒板が減ってきているという話も聞くようになりました。
スマホ、タブレット、AI。
便利な時代になった一方で、情報が増えすぎて、逆に頭の中が整理しにくくなっている人も増えているように感じます。
やることが多すぎて頭がまとまらない。
考えすぎて不安になる。
何から手をつければいいか分からない。
そんな時代だからこそ、
「紙に書き出す」
という作業には、今でも大きな意味があるのではないかと、私は感じています。
当サイトでも、無料自己診断チェックシートをPDF形式で配布していますが、基本的には「印刷して紙で使っていただく」ことを前提にしています。
もちろん、今の時代ならデジタル化することも可能だと思います。
スマホ上でチェックできる形や、AIを活用した診断形式など、便利な方法はいくらでもある時代です。
それでも、今のところ私は、「紙に書く」という方法を大切にしています。
デジタルには便利さがある。でも、紙には「整理しやすさ」がある
これは、学術的な研究結果を詳しく調べたわけではありません。
あくまでも、これまでの自分自身の経験から感じていることです。
例えば、新しい知識を覚えようとする時。
スマホやPC、動画などは、気軽に大量の情報を見ることができます。
ただ、その一方で、
「見た気にはなるけれど、意外と頭に残っていない」
そんな感覚になることもあります。
一方、本や雑誌などの紙の印刷物は、文字を目で追いながら、
自分の頭の中で想像を膨らませやすい感じがあります。
■ ページの位置
■ 紙の厚み
■ めくった感覚
そういったものが、記憶に残りやすい気がするのです。
デジタル画面は、どこまで見ても同じ「画面」ですが、紙には「場所」の感覚があります。
「あの内容は右上に書いてあった」
「後半ページに載っていた」
そんなふうに覚えていることも少なくありません。
そして何より、紙は「整理」がしやすい。
これが、私にとって一番大きな違いでした。
紙に向かう時間は、ただ情報を読む時間ではありません。
自分自身と向き合い、頭の中や気持ちを整理する時間でもあります。
そんな「立ち止まる時間」の大切さについては、
気持ちを整理する時間の大切さ|立ち止まることで見えてくるもの
でも書いています。
本当に整理できる時は、「書いている時」に起きる
特に強くそれを感じたのは、国家資格である中小企業診断士の勉強をしていた時でした。
当時、資格講座の課題で、「体系図(チャート図)」を作る作業がありました。
各科目ごとに参考書を読み込み、
- 重要キーワード
- 考え方の流れ
- 関係性
- 全体構造
それらを、A3用紙たった1枚にまとめる、という課題です。
しかも、1科目2週間という限られた時間の中で完成させなければいけません。
頭の中だけでは、とても整理しきれませんでした。
だから、何度も紙に書き出しました。
キーワードを書き、並べ替え、線を引き、消し、また書き直す。
すると、不思議なことが起きました。
それまで頭の中でバラバラだった知識が、ある瞬間、急につながるのです。
「あ、こういう関係だったのか」
「だからここにつながるのか」
そんなふうに、急に整理される瞬間がありました。
頭の中だけで考えている時には見えなかったものが、紙の上に並べることで見えてくる。
私は、その感覚を8科目すべてで経験しました。
そして不思議なことに、整理されるのは知識だけではありませんでした。
紙に書き出しているうちに、自分の考えや感情まで整理されていく感覚があったのです。
頭の中だけでは整理できないことや、紙に書き出すことの大切さについては、
なぜ私は紙に書くことを勧めるのか|#日記界隈から考える心の整理
でも詳しく書いています。
だから今でも、
「整理したい時ほど、まず紙に書く」
ということを大切にしています。
「右手の魔法」は、AI時代でも消えないと思う
私は半分冗談のように、
「右手の魔法」
と呼んでいます。
手で書く。
自分の文字を見る。
線を引く。
並べ替える。
そういう作業をしている時は、頭だけではなく、身体全体を使って考えているような感覚があります。
■ 指先の感覚
■ 紙の感触
■ 文字を書く動き
そういったものが、自分の思考や記憶と、どこかつながっている気がするのです。
もちろん、AIやデジタル技術を否定したいわけではありません。
実際、今の私はPC作業中心ですし、AIも日常的に活用しています。
これからの時代、デジタル化はさらに進んでいくと思います。
ただ、その時代だからこそ、
「自分の頭の中を整理する時間」
は、今後ますます大切になっていくのではないかと思っています。
その方法のひとつとして、
「紙に書き出す」
という作業には、今でも大きな価値がある。
私はそう感じています。
だから当サイトでも、当面はPDFを印刷して使う形を続けていく予定です。
もし、
- 頭の中がまとまらない
- 不安ばかりが増えてしまう
- 考えすぎて苦しくなる
- 何から始めればいいか分からない
そんな時は、一度、紙に書き出してみてください。
思っている以上に、自分の考えや気持ちが整理されることがあります。

