60歳を過ぎても働く時代に考えたいこと|60代は働き方を見直す時期
60歳を過ぎても働くことが、珍しくない時代になりました。
以前は、60歳で定年を迎え、その後は年金を受け取りながら暮らすという人生設計が、今よりも一般的だったように思います。
しかし現在は、60歳で仕事を完全に辞める人ばかりではありません。
再雇用で同じ会社に残る人もいれば、別の仕事を始める人、自分のペースで小さく働く人もいます。
生活を続けるために、まだ働かなければならない人もいるでしょう。
一方で、仕事を完全に辞めてしまうと、
「毎日、何をして過ごせばいいのだろう」
と戸惑う人もいるかもしれません。
60歳は、これまでの人生における一つの区切りです。
けれど、それは必ずしも「仕事を辞める年齢」ではありません。
60代は、これまでと同じ働き方を続けるのか、それとも働き方を変えるのかを、自分で考え、選び、行動する時期
なのではないでしょうか。
60代になると、働く理由も少しずつ変わってくる
50代までの働く理由は、生活を支えることが中心になりやすいと思います。
- 毎月の生活費を得る
- 住宅ローンを支払う
- 子どもの教育費を負担する
- 老後に向けて貯蓄する
仕事がつらいと感じても、家族や生活のために働き続けてきた人は少なくないでしょう。
60代になっても、生活費を得るために働く必要がなくなるわけではありません。
年金だけでは十分ではない人もいますし、老後の生活を考えれば、できるうちは収入を確保しておきたいと思うのも自然なことです。
ただ、60代になると、働く理由はお金だけではなくなってくるように思います。
- 生活のリズムを保つ
- 健康や体力を維持する
- 人とのつながりを持つ
- 社会との関わりを失わない
- 誰かに必要とされる
- 毎日の張り合いを持つ
こうしたことも、働き続ける大切な理由になってきます。
仕事は、収入を得るための手段です。
しかし、毎日決まった時間に起き、
人と話し、自分の役割を持つことは、生活そのものを支える力にもなります。
50代までは、
「生活のために働く」
という意味が大きかったものが、60代になると、
「自分の生活や人生を充実させるためにも働く」
という考え方へ、少しずつ変わっていくのかもしれません。
仕事を辞めれば、毎日が自由になるけれど
仕事を辞めれば、自由な時間は増えます。
朝早く起きる必要もなく、会社の予定に合わせる必要もありません。
これまでできなかった趣味や旅行を楽しみたいと思う人も多いでしょう。
実際、退職後の生活を楽しんでいる人はいます。
一方で、仕事を辞めた後に元気がなくなったり、毎日を持て余したりする人もいます。
私が見てきた中でも、退職後を楽しんでいる人と、そうではない人に分かれているように感じます。
その違いは、単にお金があるかどうかだけではありません。
- 毎日の楽しみを持っているか
- やりたいことがあるか
- 人と関わる機会があるか
こうした違いが大きいのではないでしょうか。
最初の1か月や3か月は、仕事へ行かなくてもよい生活を楽しく感じるかもしれません。
しかし、その生活が半年、1年、さらに何年も続けば、自由であることが当たり前になっていきます。
一人で毎日を楽しみ続けられる人は、それほど多くないようにも思います。
だからといって、仕事を辞めてはいけないということではありません。
大切なのは、仕事を辞めた後に、
- 何をして過ごしたいのか
- 誰と関わっていきたいのか
- どのような生活を送りたいのか
を、あらかじめ考えておくことです。
仕事を続けるにしても辞めるにしても、仕事以外の楽しみや人とのつながりを持っておくことは、60代以降の生活を支えてくれるはずです。
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週5日働くことだけが、働き方ではない
60代になっても、若い頃と同じように週5日、1日8時間以上働き続ける必要があるのでしょうか。
もちろん、その働き方が合っている人もいます。
仕事が好きで、健康にも問題がなく、今までどおり働きたい人は、その選択でよいと思います。
ただ、今の生活を維持できるだけの収入が得られるのであれば、私はもう少し働く日数を減らしたいと思っています。
仕事だけを中心にした生活ではなく、仕事以外の好きなことにも時間を使える生活が理想です。
例えば、週4日働き、週3日休む。
あるいは、週24時間働くのであれば、1日8時間を3日間という働き方も考えられます。
ただし、仕事の内容や雇う側の事情を考えると、1日6時間を4日間という働き方の方が求められる場合も多いでしょう。
働く側の理想だけで決められないのが、現実でもあります。
また、私は希望したときに1週間程度の休みを取れる働き方にも魅力を感じます。
旅行や長く続けたい目標があっても、まとまった休みを取れなければ実現は難しくなります。
とはいえ、自由に長期休暇を取れる職場は、それほど多くないかもしれません。
だからこそ、60代の働き方を考えるときは、
- 週に何日働くのか
- 1日何時間働くのか
- どの程度の収入が必要なのか
- どれくらい自分の時間を残したいのか
- まとまった休みを取れるか
などを、自分なりに整理しておくことが大切です。
関連:50代・60代の働き方に迷ったとき|仕事を続ける・辞める・小さく働く考え方
理想だけでは決められない、収入とのバランス
働く日数を減らしたいと思っても、必要な収入が得られなければ生活は成り立ちません。
結局のところ、働き方は、
「毎月いくら必要なのか」
を考えるところから始まります。
必要な金額は、住んでいる場所や家族構成、住宅費、貯蓄、年金額などによって人それぞれです。
例えば、毎月の手取りで20万円程度が必要だとします。
その金額を短い勤務時間だけで得ようとすれば、ある程度高い時給や日給が必要になります。
時給1,200円で週24時間働く場合、単純に4週間で計算すると、収入は十分とは言いにくいかもしれません。
その場合は、
- 働く時間を増やす
- 時給や日給の高い仕事を探す
- 複数の収入源を持つ
- 毎月必要な生活費を見直す
といった対応が必要になります。
「週3日だけ働きたい」
という希望だけで仕事を決めるのではなく、必要な収入と自分の時間を両方考えなければなりません。
理想と現実の間で、自分が納得できる働き方を探すことになるのでしょう。
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仕事以外に、何をして過ごしたいのか
60代になり、自由な時間が増えたら、仕事以外の好きなことにも挑戦したいと思っています。
私は車が好きなので、ドライブをしたり、各地の店を訪ねて食べ歩きをしたりするのも楽しそうです。
日常の中では、
- 畑仕事
- 釣り
- 料理
などに挑戦してみるのもよいと思っています。
季節ごと、あるいは半年に一度くらいは1泊の旅行へ行き、1年に一度は1週間程度の旅行ができる生活が理想です。
有名な観光地や温泉、寺社仏閣、世界遺産なども巡ってみたいと思います。
そして、私にはもう一つ目標があります。
別格霊場を含めた四国遍路を、60日間ほどかけて、もう一度歩いてみたいということです。
できれば70歳くらいまでには実現したいと思っています。
それ以上の年齢になると、体力的に歩き続けられるか分からないからです。
ただ、こうしたことを実現するにも、お金と体力が必要です。
仕事を減らして自由な時間を増やしても、使えるお金がなければ、できることは限られます。
また、お金があっても、健康や体力を失えば楽しめません。
だからこそ、60代の働き方は、仕事のことだけを考えるのではなく、
「これから何をして生きたいのか」
と一緒に考える必要があるのだと思います。
将来を見据えながら、今できることを楽しむ
60代になったら始めよう。
退職したら挑戦しよう。
時間ができたら楽しもう。
そう思っていても、その時が来れば、すぐに理想の生活を始められるとは限りません。
旅行へ行くにも、お金や時間、そして健康が必要です。
趣味を始めるにも、体力や仲間がいるかもしれません。
仕事を減らすにしても、生活を維持できる収入や、別の働き方を探すための準備が必要になります。
だからこそ、
将来を見据えながら、今できることを楽しんで続けていくことが大切なのだと思います。
- 体力をつける
- 少しずつ趣味を始める
- 人とのつながりを大切にする
- 自分にできそうな仕事や働き方を探してみる
- 毎月少しずつお金を準備する
どれも、すぐに大きな結果が出るものではありません。
しかし、今から始めておけば、将来の選択肢は少しずつ増えていきます。
まだ先のことだからと考えず、目の前にある今も大切にする。
未来のために今を我慢し続けるのではなく、
将来を楽しみにしながら、今できることを精一杯楽しんで生きていく。
その積み重ねが、60代、70代、そしてその先の生活を支えてくれるのでしょう。
60代は、働き方を自分で決め直せる時期
現在は、60歳を一つの区切りとして、65歳まで再雇用などで働く人が多くなっています。
今後は、人手不足などを背景に、働ける年齢がさらに延びていく可能性もあります。
一方で、AIをはじめとした技術の進歩によって、仕事の内容や必要とされる人材も変わっていくでしょう。
70歳まで同じ会社で働くことが当たり前になるかどうかは、今の段階では分かりません。
ただ、仮に70歳まで働けるようになったとしても、周囲に合わせて何となく働き続けるだけでよいのでしょうか。
仕事を続けることにやりがいを感じる人もいます。
仕事を中心に生きてきたことを、自分の人生として納得できる人もいるでしょう。
一方で、
「仕事以外に、もっとやりたいことがあった」
と後から感じる人もいるかもしれません。
どちらが正しいということではありません。
人によって、大切にしたいものは違います。
だからこそ60代は、周囲や会社の制度に流されるだけではなく、
- 仕事を続けるのか
- 働く日数を減らすのか
- 新しい仕事へ移るのか
- 仕事以外の時間を増やすのか
を、自分で考え、選び直せる時期なのだと思います。
60歳は、仕事を辞める年齢ではなく、働き方を見直す年齢
60歳になったからといって、仕事を辞めなければならないわけではありません。
反対に、今までと同じ働き方を無理に続ける必要もありません。
大切なのは、
「働くか、辞めるか」だけで考えないこと
ではないでしょうか。
働く日数を減らす。
仕事の内容を変える。
収入と自由な時間のバランスを見直す。
仕事以外の楽しみや、人とのつながりを少しずつ増やしていく。
60代だからこそ、今までとは違う働き方を選んでもよいのだと思います。
人生は仕事だけではありません。
しかし、仕事が生活の張り合いや人とのつながりになることもあります。
自分は何のために働くのか。
これから、どのような時間を過ごしたいのか。
60歳という区切りを、そのことを考え、実際に行動するきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

