歩くことは、気持ちを整える時間にもなる
考え事が増えてくると、人は頭の中だけで物事を整理しようとしてしまいます。
不安、悩み、将来のこと。
気づけば、同じことを何度も考え続けている。
特に50代・60代になると、
- 老後
- 健康
- お金
- 仕事
- 人間関係
など、現実的な悩みが増えやすい時期でもあります。
そして、考えれば考えるほど、逆に動けなくなってしまうこともあります。
家の中にずっといると、さらに気持ちが重くなることも少なくありません。
もちろん、考えること自体が悪いわけではありません。
ただ、すぐ答えが出ない問題も、人生にはたくさんあります。
歩いていると、少し頭の中が静かになることがある
そんな時、私は散歩に出ることがあります。
最初は、
「今日はなんだか足が重いなぁ」
「少し腰が疲れてるなぁ」
そんなふうに、自分の身体の状態を確認するような感覚です。
けれど、歩いているうちに、少しずつ周囲の景色が目に入ってくるようになります。
〇 風
〇 空気
〇 鳥の声
〇 道端の花
〇 季節の変化
家の中で考え事ばかりしていた時とは違い、少しずつ視線が外へ向いていく感じがあります。
そして、さらに歩いていると、
頭の中が、何も考えない“無”のような状態になることがあります。
これは毎回、新しい散歩コースを歩いているだけでは、なかなか起こりません。
むしろ、毎回同じ“定番コース”を歩いているからこそ、生まれる感覚のように思います。
新しい道ばかりだと、どうしても周囲の景色や刺激に意識が向きやすい。
でも定番コースだと、
- 道順を考えなくていい
- 安心感がある
- いつもの感覚で歩ける
ので、少し心が落ち着きやすいのかもしれません。
そして、そんな穏やかな時間の中で、ふと新しいアイデアや考えが浮かぶことがあります。
「考えよう」として浮かぶというより、自然に降りてくるような感覚に近いかもしれません。
頭の整理ができなくても、歩く意味はある
もちろん、歩いたからといって、悩みがすぐ解決するわけではありません。
頭の中が完全に整理できるとも限りません。
それでも、歩くこと自体には意味があるように感じます。
少なくとも、
- 気分転換
- 運動不足予防
- 体力維持
- 睡眠
などには、プラスになりやすいからです。
実際、歩いた翌朝は、体調が少し良い感じがすることがあります。
体力がどれだけ強化されているのかは正直分かりません。
それでも、毎日家の中にこもっているより、外へ出て少し歩くだけでも、気分はかなり変わります。
特に中高年は、
「動かなくなること」
の方が怖い場合もあります。
家に閉じこもる時間が増えると、
- 気力
- 体力
- 人との接点
なども少しずつ減りやすくなってしまいます。
昔は、
「1日1万歩が健康に良い」
と言われてきました。
けれど、今は「少しでも歩くこと」の方が大切なのかもしれません。
5分でも10分でも、まったく動かないよりは意味があります。
完璧な健康習慣にしようとすると、逆に続かなくなることもあります。
だから私は、
「少し歩けたら、それで十分」
くらいで考える方が、長く続けやすいように思います。
小さく歩くことから始めればいい
散歩は、最初から長距離を歩く必要はありません。
10分でもいい。
コンビニまででもいい。
朝でも、夕方でも構いません。
「今日は少し天気がいいから歩いてみようかな」
そのくらいの感覚で十分だと思います。
また、
「雨だから今日は散歩をやめよう」
と考えがちですが、それも一種の思い込みかもしれません。
仕事によっては、雨だからといって休みになるわけではありません。
舗装道路なら、意外と普通に歩けます。
もちろん濡れるのは嫌ですが、雨の日には雨の日の静かな景色や空気感があります。
普段とは違う雰囲気の中で歩くと、また少し違った気分になることもあります。
そして、季節や景色の小さな変化に気づくだけでも、少し気持ちが軽くなることがあります。
ただし、
- 膝の痛み
- 体調不良
- 疲労
- 持病
などがある場合は、無理をする必要はありません。
「毎日必ず歩かなければいけない」
というものでもありません。
自分の身体や心と相談しながら、日常生活の中に少しだけ“歩く時間”を取り入れてみる。
それだけでも、何もしない時とは少し違う時間になるかもしれません。

