人生に無駄な経験はない|振り返れば、すべて今につながる

人生を振り返ると、
もっと違う道があったのではないかと思うことがあります。

あの時、別の選択をしていたらどうなっていただろう。
あの転職は正しかったのだろうか。
あの決断は間違っていなかったのだろうか。

そんなことを考えた経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。

私自身、遠回りの人生を送ってきたような気がします。

思い通りにならないのが人生

人生は思い通りにならないことの方が多いものです。

失敗することもあります。
挫折することもあります。
人間関係で悩むこともあります。
健康やお金の問題に直面することもあります。

若い頃は、
最短で進むことが良い人生だと思っていました。

できるだけ失敗せず、
できるだけ近道をして、
効率よく生きることが理想だと思っていたのです。

でも実際には、
人生はそんなに単純ではありません。

むしろ予定どおりに進んだことの方が少ないのかもしれません。


関連:人生を考える7つの視点|ご縁・過去・時間・生きる力から見えてくるもの

遠回りしたから見える景色がある

若い頃の私は、
遠回りは損だと思っていました。

もっと早くできたはず。
もっと上手くやれたはず。
もっと良い選択があったはず。

そう考えることもありました。

ただ、最初から遠回りの道を選んできたわけではありません。

その時々では、
自分なりに一番良いと思う道を選んできたつもりです。

  • 最短だと思った道
  • 効率的だと思った道
  • その時の自分にとって、これがベストだと思った道

一本道をまっすぐ歩いているつもりだったのです。

それが後から振り返ってみると、
結果として遠回りだったように見える。

人生は、そういうものだと思います。

でも年齢を重ねるにつれ、
少し考え方が変わってきました。

苦労した経験があるから、人の痛みが少し分かる。
失敗した経験があるから、人に優しくなれる。
傷ついた経験があるから、無理をしている人の姿に気付ける。

これまで書いてきた
「自分を好きになれなくても大丈夫」

「人と同じようにできなくても大丈夫」
「一人で抱え込まなくてもいい」
という考え方も、
そうした経験の積み重ねの中から生まれたものです。

遠回りした経験も、
決して無駄ではなかったのだと思います。

私自身のこれまで

これまで私は、
さまざまな仕事や経験をしてきました。

■ ゴルフ場経営の会社で働いたこともありました。
■ 経営コンサルティング会社にいたこともありました。
■ 地域団体で経営相談や税務の仕事に携わったこともあります。
■ ネット販売に挑戦したこともありました。
■ 電気工事の現場で働いたこともあります。

資格もいろいろ取得しました。

  • 簿記検定
  • 危険物取扱者
  • 中小企業診断士
  • 電気工事士
  • 電気工事施工管理技士

一昨年は四国遍路を47日間歩きました。

そして今は、
生活サポート事業や相談事業に取り組んでいます。

こうして並べると、
何だかずいぶん遠回りをしてきたようにも見えます。

でもその時々では、
どれも自分なりにベストだと思って選んできた道でした。

決して最初から、
遠回りをしたいと思って選んだわけではありません。

その時の自分にとっては、
それが一番良い選択だと思っていたのです。

私は、
失敗だと思っていた経験や、
遠回りだと思っていた経験にも、
意味があったと思っています。

今振り返ると、
どれ一つとして無駄だった経験はありません。

当時は意味が分からなかったことも、
今になると不思議とつながって見えるのです。


関連:過去とつながる ― 失敗の経験こそが今をつくる

一本道では出会えなかったもの

四国遍路の計画を立てていると、
目的地は同じでも、
複数の道があることに気付きます。

王道とされるような遍路道はありますが、
必ずしも一つではありません。

山道を通る道。
舗装路を通る道。

地図だけを見ると、
どちらが近いのか、
どちらが楽なのかを考えてしまいます。

でも実際に歩いてみると、
距離や時間だけでは決められないものがあります。

舗装路は歩きやすい反面、
単調に感じることもあります。

山道はアップダウンがあり、
体力的には苦しいこともあります。

それでも、
景色が変わり、
土の感触があり、
歩いていて楽しいと感じることもあります。

早く着くことだけが、
必ずしも正解とは限りません。

何を大切にするかによって、
選ぶ道の意味も変わってきます。

急ぎたい時もあります。
景色を楽しみたい時もあります。
あえて少し苦しい道を歩きたい時もあります。

以前、「60代の時間|人生で最も大切な資産とは何か」
という記事でも書きましたが、
人生は早く進むことだけが価値ではないのだと思います。

その時の体調や気持ち、
目的によって、
価値観や選択肢は変わってくるのだと思います。

人生も同じなのかもしれません。

人によって選ぶ道が違うように、
人生にもさまざまな選択肢があるのだと思います。

その時は最善だと思って選んだ道が、
後から見れば遠回りだったというだけです。

その道を歩いたからこそ、
出会えた人もいます。

気付けたこともあります。

もし人生が一直線だったら、
出会えなかった人もいたでしょう。
気付けなかったこともあったでしょう。

遠回りしたからこそ見えた景色もあったのだと思います。

振り返れば、すべて今につながっている

私は昔から、
スタートダッシュは得意な方でした。

でも継続することは、
決して得意ではありません。

若い頃は、
もっと早く結果を出したいと思っていました。

しかし今思うのは、
本当に強い人は地道に続けられる人だということです。

人生は100メートル走ではありません。

長い道のりです。

急がなくてもいい。
遅くてもいい。

一歩ずつ進んでいけばいいのだと思います。

人生を振り返ると、
人から見れば、遠回りばかりだったように見えるかもしれません。

でもそれは、
その時々で真剣に選んできた道です。

自分なりに一番良いと思う道を選んできた結果です。

そして今は、
あの経験も、
この経験も、
すべて今につながると思っています。

人生に無駄な経験はありません。

遠回りした人には、
遠回りした人にしか見えない景色があります。

そう信じて、
これからも自分の歩幅で歩いていこうと思います。