お金を使うのが怖くなった人へ|「減る不安」が大きくなってきた時に考えたいこと

50代・60代になると、以前よりも「お金を使うこと」に慎重になる人が増えてきます。

若い頃はそこまで気にせず使えていたのに、
「この出費、本当に必要かな?」
「今使って大丈夫かな?」
そんなふうに考える時間が増えてきた人も多いと思います。

特に最近は、
物価高、年金不安、医療費不安、老後資金不安など、
将来への不安材料が本当に増えました。

若い頃のように、
「また働けばいい」
「また稼げばいい」
と簡単には考えにくくなる年代でもあります。

毎日生活しているだけで、お金は出ていく

人は毎日生活しているだけで、いろいろなお金が必要になります。

  • 食費
  • 水道光熱費
  • 健康保険料
  • 住民税
  • 自動車税
  • ガソリン代

請求書や明細を見るたびに、
「またこんなに出ていくのか…」
と感じることもあります。

最近は値上げ幅も以前よりかなり大きくなりました。
以前なら数十円程度だったものが、今では一気に数百円上がることも珍しくありません。

もちろん、時代の流れとして、ある程度は仕方ない部分もあると思います。
ただ、それでも将来が見通しにくい。

人口減少や高齢化。
農業や物流業界の人手不足。
現場仕事を支える人たちの減少。

今はネット通販で何でも簡単に届く時代ですが、それも物流や配達を支えてくれている人たちのおかげで成り立っています。

燃料費の高騰や人手不足がさらに進めば、今の便利な生活が当たり前ではなくなる可能性もあります。

また、大手企業が成り立っているのも、実際には多くの下請け企業や現場で働く人たちがいるからです。

そう考えると、
「この先、日本の社会は本当に大丈夫なんだろうか」
と不安になる人がいても不思議ではありません。

節約そのものより、“不安”が強くなりすぎることがある

節約自体は悪いことではありません。
むしろ、無駄遣いを減らし、身の丈に合った生活を考えることは大切だと思います。

ただ、

  • 使うたびに不安になる
  • 必要なものまで我慢する
  • 楽しみまで削ってしまう
  • 常に将来を心配している

そんな状態が続くと、心の方が疲れてしまいます。

節約は大切でも、「不安」に支配されすぎると心が苦しくなってしまうことがあります。

最近、自分自身でも、あまり新しい物を買わなくなりました。

買うとしても、

  • 故障した時の買い替え
  • 長く使えそうな物
  • 複数用途で使える物

を選ぶことが増えた気がします。

それだけ身の回りの物が増え、ある程度は満たされてきたということなのかもしれません。

ただ、お金の不安は数字だけではないとも感じます。

孤独感。
将来への見えにくさ。
先行きへの不透明感。

そういったものが重なると、人は「使うこと」に強い不安を感じやすくなるのだと思います。

関連:節約思考は幸せにつながるのか|お金との付き合い方

お金は「使わないこと」だけが正解ではない

人生には、

  • 健康を守るためのお金
  • 人とのつながりのためのお金
  • 気持ちを整えるためのお金
  • 心が少し楽になるお金

も必要だと思います。

自分の場合、

  • 食べること
  • 車関係
  • 旅行

などには、できる限りお金を使いたいと思っています。

もちろん無駄遣いは良くないですが、
「買って嬉しい」
「ワクワクする」
「気持ちが前向きになる」
そういう出費まで全部ゼロにしてしまうと、逆に気力を失いやすくなる気もします。

お金の価値観が人によって違う理由とは
にも書いたように、
幸せを感じるポイントや、お金を使いたい対象は人それぞれ違います。

昔、本当にお金がなかった学生時代、
ご飯と味噌汁だけで一か月近く生活したことがありました。

でも、途中で風邪をひき、結局薬代がかかってしまった。

今思えば、
「あれはちょっと無理しすぎだったな」
と思います。笑

節約にも限度があります。

極端な話、
部屋の電気を消して、一緒に自分の心まで暗くなってしまっては本末転倒です。

「安心のためのお金」と、
「人生を支えるお金」。

その両方が必要なのだと思います。

不安をゼロにするより、「付き合い方」を整えていく

将来への不安を完全になくすことは、正直難しいと思います。

だからこそ、

  • 固定費を見直す
  • 生活を整理する
  • 小さく働く道を考える
  • 無理のないお金の使い方を考える

など、「少し安心できる材料」を増やしていくことが大切なのかもしれません。

生活レベルは、一度上げると下げるのが本当に難しいです。

だからこそ、
「自分にとって、何が本当に必要なのか」
を一度整理してみることも大切だと思います。

みんな、何かしら不安を抱えながら生きています。

ある人はある人で悩みがある。
ない人はないで、また別の苦労がある。

幸せの感じ方も、お金の使い方も、人それぞれです。

50代・60代になると、
「入ってくるのは時間がかかるのに、出ていくのは本当に早い」
そんな感覚を持つ人も多いと思います。

だからこそ、稼いだ時の苦労を忘れず、大事に使っていくことは大切。

ただ、一方で、
お金は天下の回り物とも言われます。

使わなければ戻ってこない部分もあります。

一時期の浪費や失敗も、振り返れば経験になることがあります。

貯め込むだけで終わるのではなく、
「自分の人生を少し豊かにする使い方」
も大事にしていきたいものですね。