節約思考は幸せにつながるのか|お金との付き合い方
物価が上がり続ける今、節約を意識する人は増えています。
けれど、節約しているはずなのに心が苦しい。そんな人も少なくありません。
お金を使うたびに不安になる。
将来のことを考えると楽しめない。
頑張って節約しているのに、なぜか満たされない。
それは、節約が悪いのではなく、お金に心が縛られている状態なのかもしれません。
なぜ節約が苦しくなるのか
本来、節約は生活を守るための手段です。
ところが、いつの間にか「節約すること」が目的になると、心の余裕が失われていきます。
・不安を消したくて守ることばかり考える
・他人と比べて足りなさを感じる
・我慢ばかりで毎日が楽しくなくなる
・経験や人とのつながりまで削ってしまう
お金は人生を支える道具です。
道具に振り回されると、暮らしまで苦しくなってしまいます。
私自身が感じてきたお金との距離感
若い頃の私は、自分は無駄遣いをしない人間だと思っていました。
けれど今振り返ると、財布に余裕があればその分使ってしまう面もあったように思います。
ただ、衝動買いを繰り返すタイプではありませんでした。
欲しい物があっても一度持ち帰って考える。必要だと思えた時だけ買う。そんな買い方をしてきました。
社会人になりたての頃は、毎晩のように外食や飲みに出かけ、気づけば一か月の給料以上使っていたこともあります。
今思えば、若さゆえの勢いだったのでしょう。
年齢を重ねた今は、買って後悔する物はずいぶん減りました。
多くの物を見てきたからこそ、自分に本当に必要な物が少しずつ分かってきたのだと思います。
そして以前より、物を大切に長く使うようになりました。
それもまた、年を重ねる良さなのかもしれません。
物価上昇の時代に思うこと
最近は、何を見ても高くなったと感じます。
以前なら5%の値上げでも大きな話題だったのに、今では10%、20%の値上げも珍しくありません。
もちろん、経済の流れとして物価上昇は自然な面もあります。
それでも、昔の価格を知っている世代にとっては、戸惑いを感じる場面も多いでしょう。
その一方で、手取り収入が同じように増えているかというと、そう感じにくい人も多いはずです。
家計に余裕を持ちにくくなっている背景には、こうした現実があります。
お金があっても満たされるとは限らない
お金があることは、人生に安心や選択肢を与えてくれます。
それは間違いなく大きな価値です。
ただ、お金で買える物が増えたとしても、それだけで心まで満たされるとは限りません。
世の中には、お金では買えないものもたくさんあります。
信頼できる人との関係。
心から笑える時間。
安心して過ごせる場所。
誰かに必要とされる喜び。
そうしたものは、値札のついた商品とは別のところにあります。
見栄の消費は本当に必要か
周りの目を気にして、よく見られるためにお金を使う。
誰かと比べて負けたくないから買う。
そうした使い方は、本当に自分の幸せにつながるでしょうか。
もちろん、見た目を整えたり、好きな物を持つことが悪いわけではありません。
ただ、自分のためではなく他人の評価のためだけに使うお金は、満足感が長続きしにくいものです。
せっかく買ったのに、一度も着ていない服。
便利そうだと思って買ったのに、使っていない道具。
流行だから手に入れたけれど、すぐ飽きてしまった物。
そんな経験は、多くの人にあるのではないでしょうか。
それは単なる失敗ではなく、「何に価値を感じるか」を知るための経験でもあります。
幸せにつながる節約思考とは
では、どんな節約なら幸せにつながるのでしょうか。
・見栄のための出費を減らす
・不要な固定費を見直す
・心が満たされることには使う
・健康、学び、人間関係には前向きに使う
・いくら減らしたかより、どう使ったかを大切にする
節約とは、我慢ではなく選び直すことです。
関連:老後のお金と暮らしの不安
お金より大切なものもある
お金はあるに越したことはありません。
貯蓄も収入も、安心して暮らすために大切な土台です。
ただ、人生にはそれだけでは測れない価値があります。
誰かと笑い合う時間。
感謝される喜び。
心が落ち着く場所。
人との出会いやつながり。
こうしたものは、お金だけでは買えません。
お金との上手な付き合い方
・収入と支出をざっくり把握する
・未来に備えるお金を少し持つ(老後資金が不安な人は何から考えればいいのか)
・今日を楽しむお金も残しておく
・他人と比べず、自分の価値観で使う(お金の価値観が人によって違う理由とは)
・小さな満足を感じる習慣を持つ(節約しても不安が消えない理由)
お金が増えても、使い方が整わなければ安心は増えません。
逆に、大きく増えなくても、付き合い方が整えば心は軽くなります。
お金は人生を支える道具
節約だけでは幸せになれません。
使うだけでも不安になります。
大切なのは、自分に合ったバランスです。
食費を削りすぎて健康を失ったり、我慢ばかりで心まで疲れてしまっては意味がありません。
ときには、自分へのご褒美も必要です。
不足分を補う工夫として、収入の柱を増やす考え方もあります。
お金は人生を支える道具であり、人生そのものではありません。
あなたが笑顔で生きるために、汗して得た大切なお金を上手に活かしていきましょう。
