人は一人では生きていけない、ということの難しさ
人は、生まれた瞬間から家族という小さな社会の一員として育ちます。
やがて幼稚園や学校へ通い、そして大人になれば働く場所を得ていく。
人生のどの段階を切り取っても、私たちは常に “誰かとのつながり” の中で生きています。
仕事においても同じです。
ごく一部の人は個人で成果を出すこともありますが、多くの場合は組織や集団に属し、仲間と協力しながら仕事を進めていきます。
日本人が持つ「集団としてまとまったときの力」はとても大きく、個人では実現できないことを可能にしてくれることがあります。
しかし、つながりがあるということは同時に、価値観の違いや相性の問題から、どうしても合わない人が出てくるということでもあります。
特に、人との距離が薄くなりがちな現代では、悩みが大きくなり、孤立感につながる場面も少なくありません。
もちろん、話し合いによって解決できることもあるでしょう。
けれど、お互いに歩み寄ることが難しいと感じたときは、環境を変えることも大切な選択肢だと思います。
そして何より、私が最も効果的だと感じているのは、“元気な人に会いに行くこと”です。
明るく前向きな人には、なぜか周りまで元気にしてくれるパワーがあります。
言葉を交わさなくても、その場に一緒にいるだけでエネルギーをもらえることがあります。
その不思議なエネルギーが、時に、自分の心を支え、前へ進む力になります。
せっかく巡り会えたご縁を大切にし、その力を少しずつ自分の歩みに変えていく——。
そんな生き方も悪くないのではないでしょうか。
人は一人では生きていけない。
だからこそ、ご縁は人生の中でかけがえのない宝物なのだと思います。

